• Yuko NITTA

COSMAKEに注目・化粧品OEMの新しい形



メイク製品のアイディアはあるけれども、自分で製造することはできない、という事業者の方は多いのではないでしょうか。OEM製作(OEMについては後で詳しく説明します)を依頼するとしても数多くあるOEM会社からどこを選べばいいのか分からず、手続きも複雑なことも多く、化粧品の企画開発には時間も資金もかかる・・・。


このような課題を解決するために COSMAKEというプラットフォームが立ち上がりました 。COSMAKEはメイク製品のOEM製作で有名な株式会社トキワが立ち上げたサービスで、たった7ステップで自社製品を作ることができ、1アイテム500個からという少ロットで注文が可能で、注文から納品まで最短30日となっています。


出典:COSMAKE

https://www.tokiwa-corp.com/cosmake/index.html



この件については、Beauty Tech.jpにおいてCOSMAKEの担当者の方のお話なども含め、詳しく取り上げられていますので、こちらもご覧ください。

2021年1月26日 Beauty Tech.jp 文:小野梨奈

「OEMプラットフォームCOSMAKEなどトキワのオープンイノベーションが加速」


 

OEMとは何か


OEMとは、Original Equipment Manufactureの略で、自社ブランドの製品の製造を他の会社に委ねることを言います。OEMは、化粧品業界では非常になじみの多いものです。OEMは様々な業界で行われていますが、化粧品の製造販売には化粧品製造販売業の許可が必要なので(薬機法第12条)、この許可を有する会社に、自社ブランドの化粧品の製造を依頼することが非常に多いのです。その上で、ブランドは「発売元」として化粧品を販売することができます。


発売元であるブランドは、いわゆる「企画者」のような立場になり、アイディアをOEM会社に伝え、OEM会社がそれに沿って化粧品を製造します。化粧品については、製造販売元が、製品について市販後も責任を負うことになっていますので、OEM会社は、商品を製造して終わりということではなく、商品についての責任も負う重要な立場です。


ここで、ブランドがOEM会社に化粧品の製造販売を委託する契約はOEM契約といいます。事業者の方は、どんなアイディアの商品を作るか、ということにばかり注力してしまいがちですが、OEMを依頼することはOEM契約を締結することですので、どんな条件なのか、自分に不利な条件はないか、ということは気を付けてみるようにしましょう。


化粧品のOEM契約で重要なポイントは以下のようなことです。契約書を見る際にはこれらのことに特に注目してください。もちろん、正確に有利・不利を判断するためには、弁護士にレビューを依頼するのが最も確実です。


  • 製造する製品の仕様がきちんと決まっているか。

  • 仕様を途中で変更する時に製品の購入価格や納期等はどのように変化するか。

  • 商標権などの知的財産権の取扱いに関するルールは決められているか。

  • 購入価格、送料、梱包費等は明確か。

  • 納入前検査はどのような方法で行うか。

  • 受入検査はどのように行うか。

  • 受入検査で問題があった場合の処理はどうするか。

  • 代金の額と支払方法は明確か。

  • 契約不適合責任の内容はどうなっているか。

  • 製品に関する保証はされているか。

  • アフターサービスはあるか。

  • 製造物責任、リコール対応はどうなっているか。

  • 改良技術を共同で開発した場合の権利帰属について決められているか。

  • 再委託は禁止しているか。

  • 競業避止義務は課してあるか。

  • 中途解約はできるか。


まずは、OEMは自社ブランドの製品の製造を他の会社に委ねることと知っていただき、そして、OEMも契約なので条件の確認が大事とご理解いただければ幸いです。