サブスクリプション(定額利用)ブームが美容家電にもやってきました。
パナソニックは1日、サブスクリプション(継続課金)型の家電販売を拡充すると発表した。サブスク型商品を取り扱う通販サイトを7日に新設し、美顔器など2コースの販売を始める。消費者の反応を検証し、売り切り型以外のビジネスモデルを模索する。
美顔器と顔用スチーマーのセット(月額3300円)とペット用の見守りカメラ(同1430円)を展開する。故障に備えた保証を付けるほか、美顔器のセットでは化粧水を定期配送するなど特典も付ける。途中解約も可能で、一定期間後は無料利用や新品交換ができるようにする。
2020年12月1日日経新聞電子版(大阪)より引用
このサービスは、使ってみたいけれども効果が分からないので試したい、自分が継続できるか試してみたい、毎月の出費を抑えつつ美容家電を使いたい、などのニーズに答えるものです。
また、コロナ禍で「おこもり美容」が注目されているので、そのような消費傾向に向けたものであるとも思います。
フェイススチーマーナノケアは小売価格54,000円程度、温感かっさは小売価格10,000円程度なので、これが毎月3,300円で使えるのは嬉しいですね。ただし、24ヶ月以内に解約すると解約手数料6,600円がかかるので、例えば1年利用した後に解約したとすると、総支出額は46,200円。これをどう見るかは個人の価値観によるところだと思います。
ここ数年で、消費者の選択肢は非常に多様になったと感じます。美容家電を使いたい場合、家電量販店などで購入する、メルカリなどで中古を探す、サブスクを利用するなど、選択肢がどんどん広がっています。新品であることを重視するのか、価格が安いことを重視するのか、すぐに手放せる自由さを重視するのか、自分の価値観をよく理解した上で、賢く選びたいところです。企業としても、いろいろな価値観があることを理解し、満たされていないニーズにマッチするサービスを提供することが求められます。
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