以前「美容とIoT:オルビスのスキンミラーに注目」という記事で紹介した、オルビスのスキンミラーを使った、自分専用の美容液が届くサブスクサービスが始まります。
オルビスは3月16日、自宅で自分の肌測定ができるIoTデバイス「skin mirror(スキンミラー)」を用いたパーソナライズスキンケアサービス「ccocktail graphy(カクテルグラフィー)」を開始すると発表した。申し込みはウェブサイトから4月12日より受け付ける。
カクテルグラフィーは、スキンミラーと、肌の状態に合わせて毎月届くパーソナライズされた3本の美容液・保湿液、専用アプリから構成される定期販売モデルのサービスだ。
1シーズン(3カ月間)単位の契約となる。費用は、初月のみスキンミラーのレンタル料として3300円(税込)、ほか1回あたり7920円(税込)×3回(2万3760円)。
2021年3月17日 YAHOO!ニュース
「IoTデバイスで肌測定--オルビス、月7920円のパーソナライズスキンケア「cocktail graphy」」より引用
このIoTを使ったサービスにはとても興味があります。
IoTとは、Internet of Thingsのことで、モノ同士をインターネットでつなげることをいいます。例えば、Amazon Echo、Google Home などは、声で指示することで、照明のオンオフ、音楽を流す、カーテンの開け閉めなどができます。オルビスの場合にはスキンミラーがこれに当たります。
世の中によい基礎化粧品は色々あると思いますが、私は「自分の肌にどれが合うのかいまいちよく分からない」「季節ごとの肌の変化に合わせて基礎化粧品を上手く変えられない」というのが悩みだったので、このサービスで、この課題が解決できるか、是非使ってみたいと思います。
IoTについて問題となる法律的課題の一つは個人情報の取扱いです。スキンミラーのようなデバイスは、肌の状態などを計測し、これらのデータをインターネット経由でサーバーに送信し、サーバーがこれらのデータ解析をします。
個人情報保護法上、氏名、住所などは当然個人情報に該当しますが、顔の骨格、顔の容貌(皮膚の色も含む)、指紋・掌紋なども「個人識別符号」とよばれ、これが含まれる情報も個人情報に該当します。よって、特定のIoTデバイスがこれらの情報を収集する場合には、個人情報保護法上適切な取り扱いをする必要があります。
事業者は、自社が大量の個人情報を取り扱うということを前提に法的整備をしなければいけませんし、消費者としても、自分の個人情報がIoTデバイスを介して取得されているのだということは理解しておきたいところです。
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